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『写経練習帳』発刊 

般若心経の写経の本『いちばんやさしい写経練習帳』(監修・著)がエイ出版社から刊行されました。前に出した『えんぴつで書く般若心経練習帳』 (エイムック2013)が好評につき、編集部にて構成をつくりなおし、エッセー、解説等を改めたものです。

前は谷中の禅寺・全生庵に御協力いただきましたが、今度は新たに鎌倉の建長寺です。

1609写経表紙
1609写経もくじ
(大角修)

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『まんだら絵解き図鑑』発売 

『まんだら絵解き図鑑』が明日配本、まもなく書店に出るはずです。

絵は小島サエキチさんです。
とりあえず、表紙と目次をアップします。

まんだら絵解きカバー

目次
まんだらp2目次 画像クリックで拡大します。

発行・双葉社 A5判128ページ 定価1500円+税
☞amazon

☞まんだら絵解き図鑑01

☞著作リスト
(大角修)

新・日本の歴史・全巻目次 

第1巻「国の成り立ちと仏教伝来」縄文時代〜奈良時代
新歴史1大 1巻目次 クリックしてください。拡大します。
☞関連記事「反自然」としての神々と縄文文化 「国の成り立ちと仏教伝来」01

第2巻 貴族と平安仏教 平安時代
新歴史2大 2巻目次

第3巻 武士と新仏教の誕生 鎌倉時代
新歴史大3 3巻目次

第4巻 大名と民衆の一揆 室町・安土桃山時代
新歴史4大 4巻目次

第5巻 江戸時代と日本人の心 江戸・明治時代以降
新歴史5大 5巻目次

☞『新・日本の歴史シリーズ』について

 表紙画について(大角修)

新・日本の歴史1-01「国の成り立ちと仏教伝来」表紙画・東大寺 

新・日本の歴史シリーズの装画について。
表紙の絵は劇画家の山本おさむ氏の作品です。

第1巻「国の成り立ちと仏教伝来」は東大寺大仏開眼供養のイメージです。
寺院といえば静かなたたずまいを思い浮かべますが、法会(ほうえ)はたいへん賑やかなものです。飛鳥・奈良の大寺には歌舞・楽団が置かれ、仏や菩薩の物語を大陸伝来の伎楽を演じたのでした。
その賑わいは今も祭りの熱気にみることができます。

神仏は、理屈や思想の世界にはいません。法会の熱気こそが仏や菩薩の救いを民衆にまで広めました。新・日本の歴史シリーズは、そうした観点から、どの巻も法会や祭りの絵で表紙を飾りました。

一般に歴史シリーズでは、寺院の伽藍や絵画・彫刻などの文化財の写真を表紙にあしらうのが通例です。しかし、それでは静かすぎて、人びとの心を引き付けた神仏の威力からは遠いと思われるのです。


新歴史1大
東大寺大仏殿は2度焼失し、そのたびに再建されました。現在の大仏殿は江戸時代の再建です。奈良時代には唐招提寺金堂のように破風かなく、平らに軒先だったはずですが、絵は現在のものにしました。

☞『新・日本の歴史シリーズ』について
☞全巻目次

インドで大乗仏教が誕生したのも、法会の賑わいによってであったと考えられます。
そのことについてはこれまでの著書で述べてきましたが、6月末刊行予定の『まんだら絵解き図鑑』でも触れていますので、そのときに改めて紹介します。


まんだら絵解きカバー
『まんだら絵解き図鑑』絵:小島サエキチ A5判・128ページ(うちカラー64ページ)定価1,500円+税
双葉社 6月下旬刊
(大角修)

新・日本の歴史 

長くブログを中断しました。「新・日本の歴史」(全5巻)の刊行を期に再開します。
このシリーズは、仏教・神道からみた初めての子ども向き日本史です。

 日本の歴史のなかで寺社は公家・武家と並ぶ政治・経済勢力であり、時代の動きに大きく関わってきました。
また、建築・絵画・工芸、芸能・文学などの文化のみならず、日本人の死生観や倫理・道徳観のみなもとでした。

 ところが、これまで日本史は、神仏にはあまり触れずにつづられてきました。あたかもキリスト教を抜きにしてヨーロッパの歴史を語るかのような状態です。
 それでは子どもたちが日本の歴史を学習しても納得できないところが多く残ってしまうことと思われます。よく修学旅行で訪れる奈良の東大寺や京都の金閣・銀閣なども、なぜそれらが造られたのか、神仏を抜きにして理解することはできません。

 この欠落を埋めるために執筆・編集したのが「新・日本の歴史」シリーズ全5巻(小学高学年・中学・高校向き)です。

教科書の歴史の記述には疑問に感じられることもありますが、このシリーズは異をとなえることを目的とするものではありません。教科書の歴史を、より深く理解できるように記述しました。

図書館・学校などに御紹介くだされば幸いです。


新日本の歴史2
amazon
表紙の装画について

【新・日本の歴史】全5巻
監修 山折哲雄/著 大角 修
装画・挿絵=山本おさむ
各巻B5判96ページ 定価(本体2,700円+税)
小峰書店
☞amazon
2015年4月16日発行

第1巻 国の成り立ちと仏教伝来 縄文時代〜奈良時代
第2巻 貴族と平安仏教 平安時代
第3巻 武士と新仏教の誕生 鎌倉時代
第4巻 大名と民衆の一揆 室町・安土桃山時代
第5巻 江戸時代と日本人の心 江戸・明治時代以降


☞全巻目次
☞著作リスト
(大角修)

極楽の復権『浄土三部経と地獄・極楽の事典』あとがき 

 以下は「あとがきにかえて 極楽の復権」です。

「祗園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」(『平家物語』)
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし」(『方丈記』)

 これらは無常観をあらわす言葉として多くの人に知られている。しかし、何のために無常を観じるのかには、あまり関心が向けられていないのではないだろうか。『平家物語』は、死んでいった平家の者は皆、「往生の素懐(かねての願い)を遂げたと言われている」という言葉で結ばれている。無常を語るのは極楽浄土への往生を願うためである。『方丈記』の鴨長明の住まいにも阿弥陀仏の画像がかけられ、日々に念仏したのである。

 ところで、本書はタイトルに「地獄・極楽の事典」という。極楽の対極にあるものとして地獄のことも取り上げたためだが、地獄のイメージは持てるけれど、極楽はなんだかよくわからないという人も多い。しかし、日本の古典文学や寺々を見ると、圧倒的に極楽である。たとえば、寺には阿弥陀堂が多い。堂々とした大きな建物が珍しくないのに対し、閻魔堂はあまり見られないし、あっても小さな祠のようなものが多い。仏事・祭礼にしても、極楽往生を願うものが圧倒的に多いのである。にもかかわらず、私たちの心から、極楽往生は遠のいてしまった。看取りの文化も、伝統の葬儀や習俗に込められていた死の文化も薄くなり、浄土は消滅してしまったかのようである。

 そこで、もっぱら現世の生き方のみが問われるようになった。それは一種、残酷なことである。この世を自分らしく、せいいっぱい頑張って生きたいと思っても、そうはいくまい。「いい人生だった」と心から満足して死ねる人はどれほどいるだろう。しかも「人生は一度きり」であれば、とりかえしはつかない。

 そこで仏の教えでは、たとえ満足できない人生を送って、罪深く不幸な死を迎えることになったとしても、赦しは与えられる。たとえ地獄に堕ちるようなことになったとしても、いつかは救いがある。阿弥陀仏は「念仏衆生・摂取不捨」、仏に祈る人をけっして見捨てないと言われてきた。

 といっても、来世のことはあるともないともいえない。そもそも、極楽浄土は理屈の世界にはないので、理屈で考えてもわかるはずはなく、かえって疑惑が深まるばかりであろう。しかし、感性においては、浄土はごく身近なところにある。

 虚子一人銀河と共に西へ行く

 この句は「俳句は極楽の文学だ」という高浜虚子(一八七四〜一九五九)が七十六歳のときに詠んだ。当時、虚子は鎌倉の由比ヶ浜に住んでいた。この句には「夜十二時、蚊帳を出て雨戸を開け、銀河の空に対す」という詞書がある。寝苦しい夏の夜、外に出てみれば、由比ヶ浜の空をずっと遠くまで天の川が渡っており、自分一人が「銀河の空に対す」という感じだったのだろう。そんなおり、何か永遠の世界を見る思いになるのは、誰にでもあることであろう。そこに浄土というものがあるといってもよい。

 虚子は昭和三十四年四月に八十五歳で逝った。その年の元旦の空を虚子は「傷一つ翳一つなき初御空」と詠んだ。
 現在は元旦でも開店しているコンビニやスーパーが普通で、正月もふだんとあまり変わらなくなったけれど、ふと見上げれば「初御空」、そんなところにも浄土はあるのだろう。

 いわゆる団塊の世代が高齢期に入った現在、自分の死や葬儀に向けて準備をしておこうという動きがある。それを「終活」というそうだ。近年の「終活」の本や雑誌の記事を見ると、身辺の片付けをし、死後の争いがないように遺言も書き、と実務的なことが書かれている。だから、就職活動の「就活」をもじって「終活」というのだろうが、なんと軽い言葉だろう。

 本文の最後に樹木葬についてふれた。東京都の都立霊園で樹木葬のエリアをつくって募集したところ、申し込みが殺到したそうである。
 樹木葬には「死んだら自然に還りたい」という思いがあるのだろう。それは純朴な感覚であるが、それだけでは空白ではないだろうか。

 昔は「欣求浄土」といった。極楽浄土を欣い求めよ。
 この言葉には、いろいろな意味が含まれている。仏の国土の荘厳を告げる経典のほか、本書にとりあげた古典文学や芸能、四季おりおりの仏事や法会の全体に「欣求浄土」の思いが込められている。そして、その思いが壮麗な阿弥陀堂や二十五菩薩来迎図などの浄土教美術を生み出した。自然の景色の美しいところにも「浄土」と呼ばれるところがある。

 全体に死生観が軽くなった今、私は「極楽の復権」が必要だと思う。樹木葬のときも、西行の「花の下にて春死なむ」の歌とともに、「仏には桜の花をたてまつれ わが後の世を人とぶらはば」も思い出されるならば、「わが後の世」への思いも、この世を生きる「今」への思いも豊かになるだろう。ちなみに西行は月や桜を見て西方浄土を思う歌を多く残している。

 本書は同じく春秋社から刊行していただいた『法華経の事典 信仰・歴史・文学』(二〇一一年)の姉妹篇である。平安時代以来、法華経と念仏は一体だったから、この二冊がそろったことはうれしい。浄土三部経や当麻曼荼羅の資料を提供・教示くださった栗田順一氏・關信子氏、春秋社編集部の佐藤清靖編集長と桑村正純氏ほか、ご協力いただいた多くの方に心から感謝いたします。



極楽小
『浄土三部経と地獄・極楽の事典』最初の記事へ
大角修

『浄土三部経と地獄・極楽の事典』目次 

「はじめに 極楽浄土の歌」につづいて、とりあえず『浄土三部経と地獄・極楽の事典』の目次項目は以下のとおりです。


第一部 浄土三部経を読む 現代語抄訳

浄土三部経を読む前に
阿弥陀経〈一巻〉
  ── 極楽国土の荘厳
観無量寿経〈一巻〉
  ── 欣求浄土
無量寿経〈二巻〉
 ──極楽浄土の由来と荘厳


第二部 浄土教の事典

浄土経典の成立と広まり
浄土三部経の仏・菩薩・場所
浄土教の基礎用語
法会・仏事でとなえる経文
法会・仏事でとなえる宗祖の言葉
法会と年中行事
浄土系の伝統宗派

第三部 日本の浄土教・文化史事典

【飛鳥・奈良時代】
聖徳太子の天寿国
聖武天皇・光明皇后の来世
阿弥陀仏像と浄土曼荼羅
霊験譚のはじまり

【平安時代】
平安時代の仏教
比叡山の常行三昧と不断念仏
空也の登場
慶滋保胤と日本往生極楽記
勧学会の人びと
良源と比叡山の再興
源信と往生要集
往生要集の六道 地獄
往生要集の六道 餓鬼と畜生
往生要集の六道 阿修羅と天
往生要集の六道 人間
往生要集 極楽の十楽
往生要集の五念門
往生要集の念仏の実践
  助念の方法
往生要集の念仏の実践
  別時念仏
二十五三昧会
源信の臨終と死後のゆくえ
法華霊験譚のなかの極楽往生
藤原道長の阿弥陀堂
源氏物語の無常
枕草子の極楽と地獄
高野山と真言宗の念仏
平等院鳳凰堂と浄土庭園
更級日記の阿弥陀仏
融通念仏の始まり
極楽浄土の和歌
西行の歌
梁塵秘抄の極楽の歌
霊場と巡礼
死出の旅路の地蔵菩薩
末法の本覚法門
宝物集の末法万年・弥陀一教

【鎌倉時代
法然と浄土宗
親鸞と浄土真宗
一遍と時宗
新旧の仏教と中世の寺社
南無阿弥陀仏・重源の大仏再建
鎌倉大仏建立
道元の黄金国
日蓮の霊山浄土9
平家物語の念仏
仇討ち・曽我物語の臨終正念
鴨長明の不請の阿弥陀仏
徒然草の四方山話

【室町・安土桃山時代】
能と念仏
戦国の寺社
蓮如の登場
石山戦争と本願寺の分立
浄土宗の動き
時宗の動き

【江戸時代以降】
宗の確立と仏教習俗の広まり
神仏の城下町
諸国寺社詣と霊場
一休の阿弥陀裸物語4
曾根崎心中の南無阿弥陀仏
妙好人伝
四季の仏事と俳句
近代の仏教
歎異抄の再発見
近代仏教の矛盾

【コラム】
空海の地獄
空海の西方浄土
往生院の作法と心得
源信の霊山院釈迦講
鳥辺野の煙
少年の清僧による不断念仏
お彼岸の始まり
立山地獄の女人
賽の河原の地蔵菩薩
お盆の始まり
自力聖道門と他力易行門
親鸞の妻・恵信尼のこと
本願ぼこり
魔王から仏法を護った伊勢の大神宮
徳川家康の黒本尊・阿弥陀仏
月あかりの盆踊り

あとがきにかえて 極楽の復権

極楽小
『浄土三部経と地獄・極楽の事典』最初の記事へ
大角修

「浄土三部経と地獄・極楽の事典」発刊 

「極楽」という言葉を知らない人はない。しかし、その意味するところを知る人は少ない。

帯より──『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』の口語訳、浄土教の用語解説事典に加えて、『往生要集』『源氏物語』『平家物語』などの古典からたどる極楽浄土と地獄の物語。

★「浄土三部経と地獄・極楽の事典』発刊のお知らせです。
以下は「はじめに 極楽浄土の歌」です。 

極楽の弥陀の浄土へ行きたくば
  南無阿弥陀仏口ぐせにせよ(第二番 極楽寺)
忘れずも導き給え観音寺
  西方世界弥陀の浄土へ(第十六番 観音寺)
往生に望みをかくる極楽は
  月のかたむく西寺のそら(第二十六番 金剛頂寺)
 
 これは四国遍路の御詠歌である。弘法大師空海ゆかりの八十八箇所のほとんどは真言宗の寺なのだが、札所の御詠歌には極楽浄土をうたうものが二十首ほどある。極楽往生の願いは浄土宗や浄土真宗に限らず、ほぼ仏教全体に共通する思いだったからだ。

 しかも右の金剛頂寺の本尊は薬師如来である。それは西方阿弥陀仏とは反対の東方の仏なのだが、通称の「西寺」にちなんで極楽往生の御詠歌になっている。細かいことは気にせず、とにかくわかりやすいのが御詠歌である。しかし、第七番十楽寺の御詠歌「人間の八苦を早く離れなば 到らん方は九品十楽」は、昔なら説明不要のわかりやすいものだっただろうが、今の人にはすこし難解かもしれない。

 平安末期に編まれた俗謡集『梁塵秘抄』にある「弥陀の誓ひぞ頼もしき 十悪五逆の人なれど一度御名を称ふれば 来迎引接疑はず」は、どうだろう。「十悪五逆」とか「来迎引接」は経典の言葉である。それらも歌にうたわれて一字も読めない人の耳にもなじんでいたのだろうが、今は、そのことを理解するのは難しい。いったん途切れた心情を教義の理論で説明しても、失われた感性を取り戻すのは困難であるからだ。

 そこで本書は、以下の三部で構成した。
 第一部は浄土三部経の口語抄訳である。阿弥陀如来や極楽浄土については、やはり経典にどのように説かれているのかを知る必要がある。
 第二部は浄土経典の成立、浄土教の用語などの事典である。
 第三部では日本の浄土信仰と文化を、仏教の典籍に限らず、文学や芸能などにたどる。日本の浄土教の心を、理屈ではなく、感性によって取り戻すよすがとなれば幸いである。
 なお、第三部では極楽の対極にある世界として、おりにふれて地獄をとりあげた。


極楽大
春秋社 2013年3月27日刊・四六版・総ページ368p・定価2400円+税
amazonへ
著作リストへ</a>関連記事「極楽浄土を信じられるか」
「編案貴族の少年僧たちの念仏会」
(大角修)

『看取りの後に 葬儀・墓・供養』の御案内 

静かに送ってあげたいだけなのに、どうしてこんな目にあうんだろう?
壊れゆく人間関係。すれ違う価値観。
涙、怒り、困惑の20のレポートに沿って本来の歴史的・宗教的な意味を解説し、遺された者の心の落としどころを案内する道しるべの書。(帯より)

看取り特大
【共著】島内晴美・大角修
四六判・240頁・定価1,400円+税 双葉社 2012年4月15日刊
著作リストへ

親を看取った後には、葬儀や墓、供養をどうするかという問題か待ち構えていることは分かっていたが、私たちは、そんなことなど考えないようにして生きてきた。
そのため、いざその時を迎えると右往左往してしまうのだ。
(「はじめに」より)

看取りの後に【目次】

はじめに──看取りの後に来るもの
島内晴美

◉第1章 親の葬式
❖昔と今の葬儀事情

【ケース❶】業者と親戚に翻弄されて疲れ果てた百合子さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──葬儀は何のため?

【ケース❷】合理的過ぎる葬儀にげんなりしたという由布子さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──なぜ香典を出すの?

【ケース❸】ご近所に迷惑を掛けたくないから斎場で 美津子さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──斎場と葬儀社の誕生

【ケース❹】寺と喧嘩した父を無宗教で送った伸介さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──菩提寺と檀家の始まり

【ケース❺】葬儀とお別れ会の二本立てで父を送った誠さんの場合
*葬儀の歴史と文化を考える──お悔やみの後にはお骨

◉第2章 墓物語
❖あってもなくても悩む墓

【ケース❶】母の遺言どおりのデザインで墓を建てた佳織さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──墓の形にこもる心

【ケース❷】町内の共同墓地に眠る義父母 佐恵子さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──墓地の風景

【ケース❸】寺にあったお墓がいつのまにか消えていた康子さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──無縁社会の永代供養

【ケース❹】遺骨付きで墓を譲渡した圭一さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──墓は死者の家なのか?

【ケース❺】散骨希望の父のロマンに振り回された啓太さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──山野に還るということ

◉第3章 供養の意味
 ❖供養の意味がわからない

【ケース❶】母の戒名を家族でつけた裕美さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──戒律と戒名・法名 

【ケース❷】母の戒名が二つになってしまった良平さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──布施と回向 

【ケース❸】毎週末のお参りにへとへとになった晃さん夫婦の場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──四十九日と冥土の物語 

【ケース❹】家に仏壇が二つあるのは変ですか? 紀子さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──仏壇と遺影

【ケース❺】檀家を続けるべきか断るべきか悩む聡美さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──祟りを鎮める供養

◉第4章 相続・遺品整理
 ❖相続が争族になる理由

【ケース❶】母の遺産の折半を拒んだ兄への反撃小枝さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──あの世のお金

【ケース❷】虎の子の保険金が疎遠な兄嫁に渡ってしまった静江さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──逆修の生前葬

【ケース❸】一週間で札幌の家の後始末をした恵美子さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──思い出と迷い 

【ケース❹】兄弟の共有名義の罠にはまった康之さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──人も家も移りゆく

【ケース❺】平等より納得。争族をぎりぎり回避した洋子さんの場合
 *葬儀の歴史と文化を考える──非業の死 229

おわりに──今生の別れ 大角 修

 本書は介護問題や熟年の生き方などを取材してこられたルポライターの島内晴美さんが「介護の後があるのよねえ。それが深刻なのよ」と言ったことから始まった。そして、「はじめに」に記されているように、多くの事例のなかから二十例をまとめ、それに即して歴史と文化の視点から葬儀や墓がどんな経緯で現在の形になったのかを述べた。
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紀伊国屋
丸善&ジュンク堂

法華経と日本古典文学・文化 

『法華経の事典 信仰・歴史・文学』
第3章「日本の法華信仰・文化史事典」
細目次項目

別ファイル「『法華経の事典』の御案内」つづき


法華経事典小

【飛鳥・奈良時代】
仏教公伝
聖徳太子の登場
焼身供養の禁止
法華寺の創建
霊験譚のはじまり

【平安時代】
最澄と天台宗の開宗
空海の法華経
平安時代の比叡山
恵心僧都源信の持経と念仏
阿弥陀聖空也の法華経
法華経の法会
平安貴族の法華経
法華霊験譚の広まり
法華経の歌
漢詩・漢文の法華讃と詩偈
末法の本覚門
熊野詣でと観音霊場
源氏物語の供養
和光同塵の平家納経
乱世の宝物集

【鎌倉時代】
鎌倉の寺社
源頼朝と吾妻鏡の法華経
平家物語の法華経
軍記物語の法華経
義経記と曽我物語の法華経
随筆や日記・説話の中の法華経
末法の神国日本
釈迦如来への回帰
重源と明恵の法華経
法然・親鸞・一遍の法華経
栄西・道元の法華経
日蓮の法華経

【室町・安土桃山時代】
太平記の法華経
神皇正統記の日本
夢窓疎石と天龍八部衆の寺
風狂の禅僧・一休の法華経
法華宗の京都進出
釈尊御領の法華一揆
安土宗論
不受不施派の誕生
本阿弥光悦の「新しき村」

【江戸時代】
神仏の城下町
身延詣で
寺と檀家の掟
江戸時代の信教の自由
本末制度
宗祖伝の日蓮
寺社と芸能
近松門左衛門の題目と道行
法華経の民俗と行
菅原道真の妙法天神経
白隠の法華経
良寛の法華経

【明治から現代まで】
神仏分離
近代仏教と宗門の改革
近現代の日蓮主義
高山樗牛の日蓮
姉崎正治の日蓮
内村鑑三の日蓮
森鷗外の日蓮
太平洋戦争のころ
戦後仏教と新宗教

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(大角修)

『法華経の事典 信仰・歴史・文学』の御案内 

日本の法華信仰と文化を、仏教の典籍に限らず、文学や芸能などにたどる


「はじめに」
『平家物語』の最後の巻に、滅びた平家一門の冥福を祈りながら大原寂光院で余生をおくる建礼門院(壇ノ浦に沈んだ安徳天皇の母)を後白河法皇が訪ねる場面がある。「女院はいずこか」と尋ねた法皇に、お付きの老尼が「後ろの山に花摘みに」と答えた。
 これは建礼門院が法華経の提婆達多品に説かれている捨身を行じていることを意味するのだという説がある。なぜなら、前世の釈迦が提婆達多に召使いとして仕えたことをうたう和歌に「菜つみ、水くみ」などと詠まれているのと同様だからだという。

 しかし、そこまで言えば何でも法華経に結びついてしまう。それほど深く、法華経は日本の文化に浸透していた。今日、多くの法華信仰団体があるのも、この文化と歴史を抜きにしては考えられない。本書は、それをふまえて以下の三部で構成した。

 第一部は法華三部経の口語抄訳である。法華経を語るには、まず法華経の内容を知る必要がある。また、法華経だけでは不十分なので三部経の全体をとりあげた。
 第二部は、法華経に出る語句のほか、迹門・本門、摂取・折伏など、法華経の解釈に用いられる語句の事典である。
 第三部では日本の法華信仰と文化を、仏教の典籍に限らず、文学や芸能などにたどる。


法華経事典大
四六版 360ページ 2400円 春秋社 2011年11月

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『[図説]法華経大全』
『法華経のご利益・功徳事典』


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春秋社


目次

第一部 法華三部経を読む 現代語抄訳
 法華三部経を読む前に

 無量義経 大乗経の不可思議についての説示
  第一章 世尊の徳について 徳行品第一
  第二章 世尊の説示 説法品第二
  第三章 十種の功徳について 十功徳品第三

 妙法蓮華経 久遠の仏についての説示
  第一章 由来 序品
  第二章 手だて 方便品
  第三章 火宅の子 譬喩品第
  第四章 大富豪の貧しい子 信解品
  第五章 雨と草木の章 薬草喩品
  第六章 祝福の予言 授記品
  第七章 まぼろしの城 化城喩品
  第八章 衣に縫いつけられた宝 五百弟子受記品
  第九章 修行者の祝福 授学無学人記品
  第十章 如来の使者 法師品
  第十一章 多宝塔の出現 見宝塔品
  第十二章 善友と龍の少女 提婆達多品
  第十三章 伝道の誓い 勧持品
  第十四章 伝道の指針 安楽行品
  第十五章 地涌の菩薩 従地涌出品第十五
  第十六章 如来の寿命について 如来寿量品
  第十七章 塔をたてる者 分別功徳品
  第十八章 如説修行 随喜功徳品
  第十九章 六根清浄 法師功徳品
  第二十章 軽蔑と敬い 常不軽菩薩品
  第二十一章 即是道場 如来神力品
  第二十二章 法の委任 嘱累品
  第二十三章 薬王菩薩の前世 薬王菩薩本事品
  第二十四章 妙音菩薩の礼拝 妙音菩薩品
  第二十五章 観音菩薩の神威 観世音菩薩普門品
  第二十六章 護法の呪文 陀羅尼品
  第二十七章 異教の王のこと 妙荘厳王本事品
  第二十八章 激励 普賢菩薩勧発品

 仏説観普賢菩薩行法経
  普賢の観法と懺悔についての説示
 
第二部 法華経を読み解く事典
 法華経の成立と広まり
 法華経の用語
 法華経を読み解く言葉─

第三部 日本の法華信仰・文化史事典
 第三部細目次(別掲)

 飛鳥・奈良時代
 平安時代
 鎌倉時代
 室町・安土桃山時代
 江戸時代
 明治から現代まで

 あとがきにかえて──宮沢賢治の法華文学
 索引

『日本仏教を築いた名僧たち』の御案内 

宗祖の多くは、いわゆる高僧ではなかった。「名僧」という言葉も宗祖にはそぐわない。それでも宗祖が「名僧」であることには別の意味がある。「序」(山折哲雄)に記されているように、宗祖の言葉と行動は日本人の思考の枠組みを大きく転換させるものだった。
(「あとがき─宗祖は名僧なのか」より)
名僧たち大
山折哲雄・共著
角川選書
四六版 256ページ 1700円 角川学芸出版 2012年7月
著作リストへ
『日本ひらがな仏教史』
『日本仏教史入門 基礎資料で読む』

目次

【日本仏教、理解のポイント】
鎮護国家は除災招福の祈り
なぜ往生極楽を願うのか
禅の印可と嗣法
禅の悟りとは何か
なぜ漢字の「南無妙法蓮華経」でいいのか


【経典を読む】
護国の金光明経
戒律の根本経典、四分律
造塔供養を説く法華経
梵網経の菩薩戒
密教の根本経典、大日経
阿弥陀仏の来迎を告げる観無量寿経
阿弥陀仏の本願の由来を説く無量寿経
法華経の永遠の仏

序 山折哲雄

第一章 飛鳥・奈良時代──鎮護国家の仏法
 国家仏教の伝来
  仏教公伝・国家仏教の誕生
  仏教東伝の道・平城京の寺々

 飛鳥・奈良時代の人物と僧
 ❖聖徳太子
  日本の釈迦とよばれ、観音菩薩の化身としても崇められる皇子
 ❖役小角
  修験道の祖とされる山林の行者
 ❖道昭
  初めて火葬にされた僧
 ❖聖武天皇
  国分寺と東大寺大仏を建立した天皇
 ❖光明皇后
  貧窮民救済のために悲田院を造った皇后
 ❖行基
  民衆を率いた菩薩僧。
 ❖鑑真
  唐から具足戒を伝えた律宗の祖

第二章 平安時代─密教と法華・浄土信仰の広まり
 平安時代の仏教
  国家の寺から信心の寺へ・顕密体制の確立
  権門寺社の王仏冥合・浄土教の発展
  平安貴族の多様な信仰

 最澄・伝教大師
  比叡山に大乗戒壇をつくり、日本独自の在家仏教への道を開く

 空海・弘法大師
  日本に密教を本格的に伝えて高野山金剛峯寺を開く

 平安時代の僧
 ❖景戒
  日本初の霊験集『日本霊異記』を書いた僧
 ❖円仁・慈覚大師
  比叡山延暦寺の仏事・行法のもとを多くつくった天台座主第3世
 ❖円珍・智証大師
  三井寺を密教の道場にして天台寺門宗の祖になる
 ❖空也
  踊念仏を始めた遊行の聖。京都に六波羅蜜寺を開創
 ❖良源
  角大師の護符で知られる第18世天台座主
 ❖源信・恵心僧都
  『往生要集』を著した恵心流念仏の祖
 ❖良忍
  融通念仏の祖になった比叡山大原別所の僧
 ❖覚鑁
  密教と浄土教を合一させた新義真言宗の祖
 ❖西行
  歌を詠みながら旅に生きた僧

第三章 鎌倉時代─宗祖の多くが誕生した頃
 鎌倉時代の仏教
  南都焼き討ちと大仏再建
  神話の再生(中世神話)
  鎌倉新仏教と旧仏教の動き

 法然
  「南無阿弥陀仏」ととなえれば誰でも極楽に行けるという

 栄西
  日本で最初に禅宗を伝えた僧

 親鸞
  絶対他力・自然法爾の信仰の世界を開いた僧

 道元
  初めて本格的な坐禅を日本にもたらす

 日蓮
 「南無妙法蓮華経」の七字の題目こそ人を救うと説く

 一遍
 「南無阿弥陀仏」の札を配りながら旅をした遊行上人

 鎌倉時代の僧
 ❖重源
  東大寺を再建した僧
 ❖貞慶
  法然を非難する『興福寺奏状』を書いた解脱上人
 ❖慈円
  歴史書『愚管抄』を著した天台座主
 ❖明恵
  人は「あるべきように」あらねばならないと説いた栂尾高山寺の上人
 ❖叡尊
  奈良の西大寺を拠点に真言律宗を興し、興正菩薩とよばれる
  忍性
 ❖蘭渓道隆
  鎌倉建長寺の開山、臨済宗臨済宗大覚派の祖
 ❖無学祖元
  鎌倉円覚寺開山、臨済宗仏光派の祖

第四章 室町・安土桃山時代─神仏の中世から近世へ
 室町時代・安土桃山時代の仏教
  室町幕府と五山の制
  室町文化と金閣・銀閣
  戦国の寺社
  中世から近世へ

 室町・安土桃山時代の僧
 ❖夢窓疎石
  天竜寺の開山。室町時代の禅宗発展の基礎をつくった僧
 ❖義堂周信
  五山の代表的な詩僧
 ❖絶海中津
  明の皇帝とも詩のやりとりをした禅僧
 ❖満済
  足利幕府を支えて「黒衣の宰相」とよばれた真言宗醍醐寺の座主
 ❖一休
  風狂の詩人として生きた禅僧。後世、頓智小僧として知られる
 ❖日親
  熱した鍋を頭にかぶせられる責め苦をうけて「鍋かむり日親」とよばれる僧
 ❖蓮如
  浄土真宗を大教団にした本願寺第8世。一向一揆も広まる
 ❖雪舟
  水墨画の頂点をきわめた画僧
 ❖木食応其
  穀物を断つ木食苦行の上人。豊臣秀吉の攻撃から高野山を救う
 ❖安国寺恵瓊
  毛利氏と豊臣秀吉の交渉役をにない戦国大名になった禅僧
 ❖顕如
  織田信長と石山合戦を戦った本願寺の法主

第五章 江戸時代以降─寺と檀家の仏教
 江戸・明治以降の仏教
  本山と末寺を組織・檀家制度の始まり
  神仏の城下町
  明治以降の仏教

 江戸時代の僧
 ❖天海
  江戸上野の寛永寺を開いた天台の密教僧
 ❖金地院崇伝
  徳川家康の知恵袋だった臨済の禅僧
 ❖沢庵
  沢庵漬けの考案者といわれる僧、剣禅一如を説く
 ❖鈴木正三
  日々の暮らしが仏道だと説いた禅僧
 ❖隠元
  明から来日した黄檗宗の祖。宇治の万福寺を開く
 ❖円空
  仏像を彫りながら旅に生きた僧
 ❖白隠
 「隻手の音声」の公案で多くの弟子を育てた臨済宗中興の祖
 ❖慈雲飲光
 「人となる道」を説いた真言宗の僧
 ❖良寛
  子どもたちと鞠突きをして遊んだ僧

 近代日本の仏教者
 ❖田中智学
  近代の在家仏教団体の始まり「国柱会」を創設
 ❖清沢満之
 『歎異抄』を再発見し、精神主義運動を起こした
 ❖河口慧海
  経典を求めてチベットに潜入した僧
 ❖鈴木大拙
  ZEN(禅)をアメリカに紹介した仏教哲学者
 ❖大谷光瑞
  シルクロードに探検隊を派遣した西本願寺の門主
 ❖種田山頭火
  旅に生きた漂泊の俳人
 ❖宮沢賢治
  法華文学の創造をめざした詩人・童話作家

 あとがき─宗祖は名僧なのか

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(大角修)

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