ツルマメとツルアズキの実 

先にツルマメとツルアズキの花をアップしたが(→)、そのツルに実ができた。
0922ツルマメさや画像はクリックで拡大します。

(歴博植物園・以下同じ)

ツルマメのさや 形はダイズと同じだが、ずっと小さい。

0922ツルアズキ花 0922ツルアズキさや

こちらはツルアズキの花とさや。さやは丸くて細長く、つやがある。花も実もツルマメより大きい

0922アズキ花 0922アズキ

こちらは作物のアズキの花とさや。花茎に花が咲いているうちから細長いさやができる。

ところで、マメ科の実は一般にタンパク質と脂肪が多く含まれるが、小豆にはデンプンが多い。それがあんに利用される理由らしい。(大角修)

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ツルマメとダイズとツルアズキ 

8月に長野自動車道・妙高SAの植え込みにツルマメの花を見つけた。その後、9月に佐倉の歴史民俗博物館・植物園のプランターでもツルマメの花が咲いた。たいへん小さな花だ。

ツルマメ妙高画像はクリックで拡大します。
ツルマメ(長野自動車道・妙高SA)2015・08・18

ツルマメ ツルマメ花
ツルマメ(歴博植物園)2015・09・06

ツルマメはダイズの原種になった野草だ。ダイズは中国原産とされてきたが、日本でもツルマメは自生し、近年、5000年ほど前の縄文土器から痕跡が見つかったことから日本で栽培化されたという説も出ている。

原種のツルマメは蔓になる豆ということだろう。野生では他の草にからまって、その上に延び、太陽の光を自分のものにしている。

ダイズは、若い茎の先が少し蔓状に伸びる程度で、蔓性をほとんど失っている。競合する野草(いわゆる雑草)を人が取り除いてくれるので、蔓になって延びあがる必要がない。

また、他の作物にからんだりしないのがいい。昔は田んぼの畦にダイズをよく植えたが(いわゆる、あぜ豆)、イネにからんだりしたら大変やっかいだ。

野草が作物化されると、食用部分が肥大化する。ツルマメの実が大きくなって大豆になった。そのほか、野生のときの蔓性が失われるなどの変化があるわけだが、花は小さいままで、まったく変化していない。

ダイズ花白 ダイズ花赤(佐倉市)2015・08・23

ダイズの花には、上の写真のように赤いのと白いのがある。左はエダマメ用の品種で、特に多く花をつけている。

エダマメ用の品種には、ひとつ、そうでなければならない性質がある。エダマメは未成熟のうちに収穫して豆がまだ柔らかいうちに食べる。収穫したとき、どの実(さや)の豆も同じくらいの熟し方であることが重要で、豆が堅かったり小さすぎたりすると困る。そのため、エダマメ用の品種は、花が同じ時期にたくさん咲くのだろう。

こちらはアズキの原種のツルアズキの花。
ツルアズキ ツルアズキ花 (歴博植物園)2015・09・06

ツルアズキの花は黄色で、ツルマメ・ダイズの花の何倍も大きい。小豆と大豆は、花の大小が逆だ。栽培種のアズキの花は遠目にもパッと目につく大きさである。

じつはダイズは自家受粉するので、虫に花粉を運んでもらう必要がない。ならば、虫のために花を大きくしたり蜜を出したり、そんな無駄なことはしない主義を野草のツルマメのときから貫いているのである。
(大角修)

カニコウモリの花と果実 

この夏、宮沢賢治研究会のイーハトーブ旅行で岩手県の早池峰山に行った。登山道のわきにカニコウモリが咲いていた。
カニコウモリ花画像はクリックで拡大します。
カニコウモリの群落。
葉がこうもり傘みたいに広く、カニの甲羅みたいな形の草というのが名の由来だという。

カニコウモリ実
カニコウモリの果実。
カニコウモリは円錐花序に小さな白い花をたくさんつける。その形の花だと穂か房状に小さな実をたくさんつけるものだと思うのだが、カニコウモリは比較的大きな実を数個つけるところが風変わりだ。葉が同じなのでカニコウモリの果実に違いないと思うのだが、信じ難い気もする。

早池峰山の登山道の脇にギンリョウソウもあった。珍しいので撮影した。
ギンリョウソウ
ギンリョウソウ
(大角修)

稲刈り後の田んぼが緑に 

稲刈りが近所の田んぼでは8月23日に始まった(千葉県佐倉市)

稲刈り風景画像はクリックで拡大します。
今年のイネの稔りは良いという。

イネ株
米がみのった株と刈り取られた株。田んぼの隅を手で刈ってコンバインを入れるところをつくる。機械化が進んでも農業に手仕事は多い。

コンバイン
コンバインで稲刈り。

コンパインわら
コンバインは稲刈りと同時に雑穀し、わらは刻んで田んぼにまき、肥料にする。

コンバイン・軽トラ
もみは軽トラックでライスセンターに運ぶ。この日は猛暑だった。大型コンバインの運転席はエアコンが効いているけれど、軽トラは暑さが大変だという。

モミスリ機
ライスセンターに運んだ籾は乾燥機にかけ、翌日、もみすりして玄米にする。写真の大きな袋には玄米が1トン入る。

モミガラ
籾殻はもみすり機からパイプで運ばれ、屋外の置き場に噴き出す。

日本では玄米で保管するが、外国では籾である。統計も外国は籾の量だから10%か20%ほど日本より数値が大きくなる。

籾だと数年間保管しても変質が少ないが、玄米は変質しやすい。そのため冷蔵倉庫が必要になるなど、コストがかかる。日本は米不足が常態だった時期が長く、何年も米を保管することがなかったためかもしれない。

ちなみに胚芽がある玄米より、デンプンだけにした白米のほうが変質しにくいそうだ。しかし、なんとなく精米したてのほうがおいしい気がして、わざわざコイン精米器を置いているスーパーもある。


イネ櫱
稲刈りから15日たった。田んぼは再び緑に変わる。

イネ櫱1週間1
こちらは稲刈りから1週間くらいたった株。櫱(ひこばえ)の若い葉が出ている。

刈り取られた茎(悍)の真ん中に大きな空洞がある。麦と同じストローのようだ。
しかし、拡大して見てもらえば、イネの悍は麦と違って、中央の大きな空洞を取り巻く部分に小さな穴がたくさん見える。この穴は泥の中の根につながている。レンコンの穴と同じで大気中の酸素ガスを根に運ぶ役割をしている。イネが酸素不足の泥地で育つ秘密である。


イネ櫱ねもとのコピー

櫱が生じた株の根元。ひこばえは根元で分蘖(ぶんけつ)して出ている。これがイネ科の植物の特色だ。

イネ科はステップのような草原で進化した植物らしい。草食動物に食べられても根元で分蘖して再生するので、ダメージが小さい。

ひこばえのイネは、田植えの苗と違って根を張る必要がないので、あっというまに穂を出す。米も稔る。質が悪くて食用にはできないが、飼料には活用できるということで収穫している農家もあるらしい。

日本の食糧自給率のうち穀物およびカロリー自給率を引き下げているのは飼料用穀物の輸入量が膨大であること。おもに飼料に使われるトウモロコシの消費量は実に米と小麦の消費量の合計より多い。飼料の自給率を高めることが食糧自給率の改善に直結するのだから、ひこぱえの米の収穫の意味は大きい。農家への補助金はこういう分野に使うべきではないだろうか
(大角修)

とぐろを巻いたヘビウリ 

歴史民俗博物館の植物園に行ったら、とぐろを巻いたヘビウリがあった。

実が蛇みたいに長いのでヘビウリというが、これまで真っ直ぐな実しか見たことがなかった。真っ直ぐだと気絶して延びている感じにしか見えないが、とぐろを巻くと、不気味に頭を持ち上げている蛇のよう。ヘビウリはこうでなくてはなるまい。


へびうり画像はクリックで拡大します。

キュウリでも実が曲がり、ぐるっと回転するほどになることがある。実の両側がアンバランスに大きくなった結果だというが、どうして重力に反して、こんな成長をするのか、よくわからない。

へびうり普通
これが普通のヘビウリ。生食できる。植物園で来園者に切って配っていたことがあるので食べてみた。味はほとんどしないが、水気が多くて夏には涼気がある。原産地のインドではありがたいウリかもしれない。

ヘビウリ花
ヘビウリの花。カラスウリに近いウリで、花は似ている。
(大角修)

岡山のフウ、いきなりの冬 

岡山大学での講義のために12月5日・6日に行った。もう10年以上、この時期に続けている。キャンパスは見事にイチョウ並木が色づくのだが、今年はすっかり葉が落ちていた。
6日朝、隣のスポーツ公園でフウ(楓)が真っ赤に。晴れていた空にいきなり雪雲が湧き、雪が舞い降りてきた。温暖な岡山で、いきなりの冬だ。

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公園のフウの並木。

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(大角修)

ゴマとサザンカ 

房総風土記の丘、房総の村で毎年、ゴマやワタを収穫して干している。今年はゴマの実をはたいて落とした。でも、探せばまだごま粒がついているはずだという。確かにわずかだが、残っていた。

ごま0
ゴマの穂は上向きに立てて干す。そうしないと種子(ゴマ粒)が堕ちてしまうのだという。

ごまの実
穂を叩いて種子(ゴマ粒)を落とすが、まだ、けっこう莢の中に残っている。きれいに整列しているのだが、撮影のために隙間を広げようとしたら、軽く触れてもこぼれ落ちる。
ということは、作物としては、イネに比べて改良度が低い。穀物は自然脱粒せず、軽い刺激を加えることで完全に脱粒すると収穫しやすい。ゴマはかなり勝手に落ちるし、莢が固いので、たたいてもかなり残る。
コムギも自然脱粒して、かなりの量が地面に落ちて収穫できない。その点、イネは完璧だ。

さざんか
こちらはサザンカ。冬の花の代表だ。
(大角修)

オリーブの実 

オリーブは白っぽい緑の葉で、樹形も欧州風であるためか、好む人が多く、よく庭に植えられているが、実がなっている樹はあまり見ない。
どういうわけか、樹によっては、たわわになっている。ちょうど晩秋の今は実のシーズンだ。

オリーブの木
屋根を超す大きさに育つ。

オリーブの枝
実の形は品種によって少し異なる。違う品種の樹をそばに植えると、よく実がなるらしい。

オリーブの実
緑の実が熟すと黒くなる。完熟した実を食べてみると、ひどく渋い。

オリーブの実2
実の形はサクランボに似ている。

オリーブの実1
果汁に油脂を豊富に含む。果汁をしぼって放置しておくと油が浮いてくるらしい。試験管に入れて実験中。(大角修)

信州安曇野・大町の紅葉 

長野県茅野・安曇野・大町方面、まさに錦秋です。97歳の叔母、きょうだい・いとこの「いとこ会」なるもので旅をしてきました。

1横谷渓谷
茅野市・横谷渓谷 10月24日

2やどりぎ
コナラとヤドリギ(横谷観音)

安積野
安曇野・犀川の御宝田遊水池 北アルプス冠雪。ここは白鳥の飛来地として有名ですが、このときはお留守。昼間は田んぼなどで採餌し、夕方になると戻ってくるのだそうです。 10月25日

葛温泉
大町・葛温泉のカエデ 10月25日

七倉
七倉温泉 10月25日

高瀬ダム
高瀬川渓谷 高瀬ダムより10月25日

唐沢
唐沢岳 高瀬ダムより10月25日
(大角修)

雨中の畑 

台風2号が南西諸島を北上しているが、関東では小雨でほぼ無風。畑の作物はしっとりと濡れている。

きゅうり
キュウリの苗。子葉を虫にかじられてしまったが、平気。

さつま
サツマイモ

だいず
ダイズ。つぼみがついている。ダイズの花はたいへん小さくて、花が咲いても、大きさはつぼみとそれほど変わらない。

だいず
若いダイズの苗。

だいず
ダイズの子葉がしぼんでいる。

だいず
用済みの子葉が2枚、そろって土に落ちていた。どうふう物語があって、こんなにきれいに並んでいるのだろう?

なたね
ナタネ

とまと
トマト

とうもろこし
トウモロコシ

とうもろこし
もう大きくなったトウモロコシの茎。
じゃがいも
ジャガイモ


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(大角修)

畑の新タマネギ 

しつかり育った玉ネギ。血液サラサラ成分がつまっているらしい。

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今が定番のジャガイモの花。

じゃが_convert_20110521200409_convert_20110521202307

トマトの花。

とまと_convert_20110521202639

シラン(紫蘭)
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(大角修)

日差しと作物2 

キュウリの芽生え。根本に土の粒を盛り上げ、小さくても力強い。

キュウリ大

キュウリ2大


ダイズの葉はやわらかく風に揺れる。

えだまめ6大

エンドウの透けた鞘に種子が並んでいる。


エンドう透け_convert_20110516230712

トベラ。温かい海岸の低木だが、公園の植栽にも多い。今は常緑樹の花が多い時期だ。

とべら

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(大角修)