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「浄土三部経と地獄・極楽の事典」発刊 

「極楽」という言葉を知らない人はない。しかし、その意味するところを知る人は少ない。

帯より──『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』の口語訳、浄土教の用語解説事典に加えて、『往生要集』『源氏物語』『平家物語』などの古典からたどる極楽浄土と地獄の物語。

★「浄土三部経と地獄・極楽の事典』発刊のお知らせです。
以下は「はじめに 極楽浄土の歌」です。 

極楽の弥陀の浄土へ行きたくば
  南無阿弥陀仏口ぐせにせよ(第二番 極楽寺)
忘れずも導き給え観音寺
  西方世界弥陀の浄土へ(第十六番 観音寺)
往生に望みをかくる極楽は
  月のかたむく西寺のそら(第二十六番 金剛頂寺)
 
 これは四国遍路の御詠歌である。弘法大師空海ゆかりの八十八箇所のほとんどは真言宗の寺なのだが、札所の御詠歌には極楽浄土をうたうものが二十首ほどある。極楽往生の願いは浄土宗や浄土真宗に限らず、ほぼ仏教全体に共通する思いだったからだ。

 しかも右の金剛頂寺の本尊は薬師如来である。それは西方阿弥陀仏とは反対の東方の仏なのだが、通称の「西寺」にちなんで極楽往生の御詠歌になっている。細かいことは気にせず、とにかくわかりやすいのが御詠歌である。しかし、第七番十楽寺の御詠歌「人間の八苦を早く離れなば 到らん方は九品十楽」は、昔なら説明不要のわかりやすいものだっただろうが、今の人にはすこし難解かもしれない。

 平安末期に編まれた俗謡集『梁塵秘抄』にある「弥陀の誓ひぞ頼もしき 十悪五逆の人なれど一度御名を称ふれば 来迎引接疑はず」は、どうだろう。「十悪五逆」とか「来迎引接」は経典の言葉である。それらも歌にうたわれて一字も読めない人の耳にもなじんでいたのだろうが、今は、そのことを理解するのは難しい。いったん途切れた心情を教義の理論で説明しても、失われた感性を取り戻すのは困難であるからだ。

 そこで本書は、以下の三部で構成した。
 第一部は浄土三部経の口語抄訳である。阿弥陀如来や極楽浄土については、やはり経典にどのように説かれているのかを知る必要がある。
 第二部は浄土経典の成立、浄土教の用語などの事典である。
 第三部では日本の浄土信仰と文化を、仏教の典籍に限らず、文学や芸能などにたどる。日本の浄土教の心を、理屈ではなく、感性によって取り戻すよすがとなれば幸いである。
 なお、第三部では極楽の対極にある世界として、おりにふれて地獄をとりあげた。


極楽大
春秋社 2013年3月27日刊・四六版・総ページ368p・定価2400円+税
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著作リストへ</a>関連記事「極楽浄土を信じられるか」
「編案貴族の少年僧たちの念仏会」
(大角修)

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