稲刈り後の田んぼが緑に 

稲刈りが近所の田んぼでは8月23日に始まった(千葉県佐倉市)

稲刈り風景画像はクリックで拡大します。
今年のイネの稔りは良いという。

イネ株
米がみのった株と刈り取られた株。田んぼの隅を手で刈ってコンバインを入れるところをつくる。機械化が進んでも農業に手仕事は多い。

コンバイン
コンバインで稲刈り。

コンパインわら
コンバインは稲刈りと同時に雑穀し、わらは刻んで田んぼにまき、肥料にする。

コンバイン・軽トラ
もみは軽トラックでライスセンターに運ぶ。この日は猛暑だった。大型コンバインの運転席はエアコンが効いているけれど、軽トラは暑さが大変だという。

モミスリ機
ライスセンターに運んだ籾は乾燥機にかけ、翌日、もみすりして玄米にする。写真の大きな袋には玄米が1トン入る。

モミガラ
籾殻はもみすり機からパイプで運ばれ、屋外の置き場に噴き出す。

日本では玄米で保管するが、外国では籾である。統計も外国は籾の量だから10%か20%ほど日本より数値が大きくなる。

籾だと数年間保管しても変質が少ないが、玄米は変質しやすい。そのため冷蔵倉庫が必要になるなど、コストがかかる。日本は米不足が常態だった時期が長く、何年も米を保管することがなかったためかもしれない。

ちなみに胚芽がある玄米より、デンプンだけにした白米のほうが変質しにくいそうだ。しかし、なんとなく精米したてのほうがおいしい気がして、わざわざコイン精米器を置いているスーパーもある。


イネ櫱
稲刈りから15日たった。田んぼは再び緑に変わる。

イネ櫱1週間1
こちらは稲刈りから1週間くらいたった株。櫱(ひこばえ)の若い葉が出ている。

刈り取られた茎(悍)の真ん中に大きな空洞がある。麦と同じストローのようだ。
しかし、拡大して見てもらえば、イネの悍は麦と違って、中央の大きな空洞を取り巻く部分に小さな穴がたくさん見える。この穴は泥の中の根につながている。レンコンの穴と同じで大気中の酸素ガスを根に運ぶ役割をしている。イネが酸素不足の泥地で育つ秘密である。


イネ櫱ねもとのコピー

櫱が生じた株の根元。ひこばえは根元で分蘖(ぶんけつ)して出ている。これがイネ科の植物の特色だ。

イネ科はステップのような草原で進化した植物らしい。草食動物に食べられても根元で分蘖して再生するので、ダメージが小さい。

ひこばえのイネは、田植えの苗と違って根を張る必要がないので、あっというまに穂を出す。米も稔る。質が悪くて食用にはできないが、飼料には活用できるということで収穫している農家もあるらしい。

日本の食糧自給率のうち穀物およびカロリー自給率を引き下げているのは飼料用穀物の輸入量が膨大であること。おもに飼料に使われるトウモロコシの消費量は実に米と小麦の消費量の合計より多い。飼料の自給率を高めることが食糧自給率の改善に直結するのだから、ひこぱえの米の収穫の意味は大きい。農家への補助金はこういう分野に使うべきではないだろうか
(大角修)

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