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ツルマメとダイズとツルアズキ 

8月に長野自動車道・妙高SAの植え込みにツルマメの花を見つけた。その後、9月に佐倉の歴史民俗博物館・植物園のプランターでもツルマメの花が咲いた。たいへん小さな花だ。

ツルマメ妙高画像はクリックで拡大します。
ツルマメ(長野自動車道・妙高SA)2015・08・18

ツルマメ ツルマメ花
ツルマメ(歴博植物園)2015・09・06

ツルマメはダイズの原種になった野草だ。ダイズは中国原産とされてきたが、日本でもツルマメは自生し、近年、5000年ほど前の縄文土器から痕跡が見つかったことから日本で栽培化されたという説も出ている。

原種のツルマメは蔓になる豆ということだろう。野生では他の草にからまって、その上に延び、太陽の光を自分のものにしている。

ダイズは、若い茎の先が少し蔓状に伸びる程度で、蔓性をほとんど失っている。競合する野草(いわゆる雑草)を人が取り除いてくれるので、蔓になって延びあがる必要がない。

また、他の作物にからんだりしないのがいい。昔は田んぼの畦にダイズをよく植えたが(いわゆる、あぜ豆)、イネにからんだりしたら大変やっかいだ。

野草が作物化されると、食用部分が肥大化する。ツルマメの実が大きくなって大豆になった。そのほか、野生のときの蔓性が失われるなどの変化があるわけだが、花は小さいままで、まったく変化していない。

ダイズ花白 ダイズ花赤(佐倉市)2015・08・23

ダイズの花には、上の写真のように赤いのと白いのがある。左はエダマメ用の品種で、特に多く花をつけている。

エダマメ用の品種には、ひとつ、そうでなければならない性質がある。エダマメは未成熟のうちに収穫して豆がまだ柔らかいうちに食べる。収穫したとき、どの実(さや)の豆も同じくらいの熟し方であることが重要で、豆が堅かったり小さすぎたりすると困る。そのため、エダマメ用の品種は、花が同じ時期にたくさん咲くのだろう。

こちらはアズキの原種のツルアズキの花。
ツルアズキ ツルアズキ花 (歴博植物園)2015・09・06

ツルアズキの花は黄色で、ツルマメ・ダイズの花の何倍も大きい。小豆と大豆は、花の大小が逆だ。栽培種のアズキの花は遠目にもパッと目につく大きさである。

じつはダイズは自家受粉するので、虫に花粉を運んでもらう必要がない。ならば、虫のために花を大きくしたり蜜を出したり、そんな無駄なことはしない主義を野草のツルマメのときから貫いているのである。
(大角修)

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