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この国のあり方を示す天皇の葬儀、「現代ビジネス」に掲載 

講談社のネットマガジン『現代ビジネス』に『天皇家のお葬式』の記事が掲載されました。以下、省略して紹介します。

「天皇家の葬儀」は、なぜ仏式から神式になったのかご存知ですか
この国のあり方をも示すもの

伊勢神宮には皇室の祖先神が祭られているし、天皇は毎年元日の早朝、平安時代から伝わる古式装束を着て祭儀(四方拝)を行っている。だからこそ、天皇の葬儀も神式で行われるのは当たり前でしょ!?――そんなイメージを抱いている人も多いのではないだろうか。

ところがじつは、神式で行われた葬儀は明治天皇、大正天皇、昭和天皇のわずか3回に過ぎず、その歴史が「皇紀2677年」に比して「意外と短い」ということをご存じだろうか。飛鳥・奈良の昔から江戸時代の孝明天皇の葬儀(1867年)まではずっと仏式で行われ、天皇家の菩提寺は泉涌寺(京都市東山区)だった。それが一転、明治以降はなぜ神式に変わったのか。

10月18日に発売となる『天皇家のお葬式』の著者・大角修氏が、古代からの天皇の葬儀の変遷をたどりながら、その時代背景や時代の変化について考察する。

天皇が語られた「自身の葬儀」

平成28年(2016)8月8日、天皇が異例のビデオメッセージの形で生前退位を望む旨の「おことば」を述べられた。詳しくは「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」という。下はその冒頭である。(略)

寺で行われた孝明天皇の葬儀

歴代天皇で初めて火葬されたのは持統天皇で、1300年も昔の大宝3年(703)のことだった。以来、天皇の葬法は火葬だったり土葬だったりし、江戸時代初期の承応3年(1654)に崩じた後光明天皇からはずっと土葬である。(略)

霊柩列車
明治天皇の大葬は現在の神宮外苑に葬場殿を設けて営まれ、陵は京都市伏見区の桃山に築かれた。棺を載せた霊柩列車は大正元年9月14日の未明、午前0時40分に送別の号砲とともに現在のJR千駄ヶ谷駅を発車。その時刻に乃木希典・静子夫妻が自宅で自刃。明治天皇の崩御に加えて乃木大将の殉死が大きな衝撃を与えた。写真は大井川を渡る霊柩列車。河原に見送る人びとが写っている。(『明治天皇御大葬御写真帖』)

ラジオで実況中継された大正天皇の葬儀

明治天皇の崩御と葬儀は、維新から45年、近代日本の歩みにひとつの区切りをつける出来事だった。作家の田山花袋は「明治天皇陛下、“Mutsuhito the great”中興の英主、幼くして艱難に生い立たれて、種々の難関、危機を通過されて、日本を今日のような世界的の立派な文明に導かれた聖上、その聖上の御一生を思うと、涙の滂沱たるを誰も覚えぬものはなかった」と回顧録『東京の三十年』に記している。(略)

「天皇とは何か」を理解するために

次の昭和天皇の在位は歴代最長の64年に及ぶ。その長い期間に、昭和20年の敗戦があり、天皇のありかたがまったく変化した。大日本帝国憲法では「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」といい、戦後の日本国憲法では「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」という。

もちろん、憲法に定められたからといって、それに伴う政府や国民の行動がなければ意味をなさない。帝国憲法が統治者と定めた「万世一系ノ天皇」も、現行憲法にいう「日本国民統合の象徴」である天皇も、さまざまな出来事を通して、その内実を獲得していった。

逆にいえば、「天皇とは何か」を法理論や抽象的な思想によって考えても、一般の国民が思う天皇のことはよくわからない。それよりも、「あのとき、こんなことがあった」という具体的な事象をたどれば、天皇とは何かをもっとよく理解する糸口になるだろう。(略)

明治天皇陵は、じつは東京近辺につくられるはずだった。京都の伏見が陵所に選定されたことに対して、時の内務大臣だった原敬は「何か特別の理由ある事と思ふ」と釈然としない思いを日記に書き残している。内政全般に責任を負う内務大臣でさえ知らない理由とは何だったのか。それも近代史の一面をものがたる出来事であった――。


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天皇のお葬式2
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